夏休み。子どもたちと立ち寄った夏のミニ遊園地。
入口を入ろうとした時に、目の前でベビーカーを押して、お子さんを抱っこしていたご家族が引き返していった。
瞬間、どうしたんだろう?と気になって、そのお母さんとお父さんの声に耳が傾いた。
「おとな用のなら、あったかなぁ…」
2歳くらいの女の子を抱っこしたお母さんの不安そうな声が聞こえ、まだ歩き始める前くらいの赤ちゃんをベビーカーに乗せたお父さんが視界に入った。
(あ、もしかしたら…)
と、目の前の看板に目をやると、『2歳以上、マスク着用』の文字。
(きっと、そうだ。)
予備に持っていた袋入り使い捨てマスクがあったはず、と取り出すのと同時に声が出ていた。
「マスク、ですよね?これ、よかったら、どうぞ!」
「…。え、え!それは、悪いです!」
とビックリされるお母さんに、
「大丈夫です!袋入りだから、キレイだと思うので!」
という咄嗟のことで気の利いた言葉も出ず、あまりに変な一言を置き去りにしてマスクを渡し立ち去る私に、
「あ、ありがとうございます!」
とそれだけで、胸が熱くなりそうなくらい深々とお辞儀をしてくださったご両親。
「よかったよかった、あのご家族が遊園地にはいれて!」
と、とてもwarmな気持ちになりました。
これでおしまい。っと、私も思っていたのですが、まだ続きが。
園内で長男とはしゃいでいると、目の前にさっきのご家族の姿が。
「先程は、本当にありがとうございました。これ、よかったら。」
と、その手には2本のジュースが。
「いえいえ!そんな、マスク1枚ですから!」
と言いつつも、ここはお気持ちを大切にとありがたく頂戴しました。
恩送り ”Pay it forward”
恩送りをしたつもりで、それだけでも幸せな気持ちだったのですが、マスク以上の御礼までしてもらい、結果、私のほうが幸せ体験を2回もいただいたのでした。
この話で何が言いたいかというと、この『恩送り(Pay it forward)』には、私がまだ学生だった頃に留学先で経験した、その後の生き方、自分の在り方に刺激を与えてくれた、特別な思い出が2つあったのです。
1回目の「恩送り」体験:こんな人になりたい
大学2年生の夏、カナダ・バンクーバーに1ヶ月ほど短期留学をしていた時の話です。
とあるスーパーのレジで支払いをしていた時、端数分の小銭がなかったので大きい額面のドル札を出した、その時。後ろからこんな一言と、端数分のコインがトレーに置かれたのです。
“This is for you, little girl.”
(これどうぞ、お嬢ちゃん。)
振り返ると40代くらいのおじさんが笑顔で立っていました。あまりにスマートすぎるおじさんの行動に、戸惑いながら、
“I’m fine, …I have, I have!”
(大丈夫、お金はあるから。)
と、拙い英語力で必死に伝える私。すると、そのおじさんはニコッと笑って、
“You can do this next time.”
(次は君が誰かのためにしたらいいよ。)
欧米では普通なのかもしれません。それでも、このおじさんの行動に私が激しく心を動かされたのは、言うまでもありませんでした。
2回目の“恩送り”体験:見返りを求めないGIVEの心
そして1ヶ月のカナダ滞在を終えて、日本に帰国する空港でもまた同じような経験をしたのです。免税店でお土産を選び終え、レジで支払いをしようと並んでいた時、
私の前で会計を終えたフランス語訛りの50代くらいの女性がふと振り返ったのです。そして、自分が受け取ったお釣りをそのままスッと私に差し出して一言、
“Please use this.”
(どうぞ使って。)
私は戸惑いながら話していると、これから帰国するからもうドル$は要らないから、あなたのために役立てて、と。これまたスマートに、にこっと微笑んで。
私の中に芽生えた想い
一度の海外滞在中に2度も同じような経験をし、これらは、私にとって大きなwake-up callでした。
それまで『恩返し』という概念しかなかった私に、『恩送り』という考え方。
それまでの人生でも無意識に経験はしていたのでしょうが、この時、はっきりと、自分が人生で大切にしていきたい価値観の一つに出会ったのでした。
その後も生き続けているマインド
そこから始まり、その後の私生活での人との関わり方はもちろん、スタバでのアルバイト、ディズニー時代のおもてなし、ホテルでの接客、英語講師時代の生徒指導、そして、現在の英語コーチングでのクライアントさんとの関わり、全てにこの精神が根底にあったのだ、ということを久しぶりに言語化できた出来事だったのでした。
そして、最近すごく考えているのが『今の自分を築いている価値観や想いとは』何なんだろう、ということ。その一つが、
相手が喜んで幸せだなと感じる瞬間を一緒に体感しなくても、ありがとうの言葉が私に届かなくても、その人の心がどこかでぽっとして、笑顔でいるところを想像し、そのために恩送りができれば、私は幸せなんだと。
だから、人に気付かれないさり気ない恩送りやおもてなしの精神に心惹かれる、そして、それがスマートにできる人でありたい、と思うのでした。
何にせよこれからは、トロピカーナと小岩井リンゴジュースを見るたびに、温かい気持ちと共にこのご家族のことを思い出すでしょう。
恩送りって?
そう思った方は、映画『ペイ・フォワード(Pay It Forward)』をぜひ見てみてください。
Yahoo JAPAN 映画 | ペイ・フォワード 可能の王国
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